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対人援助職におけるSEQの必要性

北海道教育大学副学長 教授 玉井 康之先生

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SEQは、自分を見つめ、自分の行動を改善し、対人関係などでより良い自分を創っていくための不可欠のツールです。特に対人援助職と言われる教師・医療職・福祉職などの職務は、文書でのやりとりよりは、直接的な対人関係の中で職務が行われるので、自分の対人関係のあり方を改善していくことは、職業人として必須条件です。

対人関係では、常に誤解や意見の相違も生じるものですが、より良い表現や伝え方の態度などを変えることで、誤解や意見の対立も最小限に抑えることができます。こちらが善意で言っているつもりでいても、回りから見ると抑圧的な表現になっていたりして、それを自分で気づかないときもあります。また感情をある程度コントロールすることを意識することで、感情に左右されないで対応することができるようになっていきます。

このような自分の実態を自分で発見し、それをより良い方向に、行動改善していくためには、自分を知るSEQは不可欠のツールです。対人援助職に就く人は、このSEQを活かして、自分を常に発展させて欲しいと思います。